たらこ君もう自分が何がやりたいか。何のために生きてるのか分からないよ。今日もやることないし暇だなあ。もう一寝入りするかあ。
紅子さん何のために生きているのかなんて考えると難しいわ。でも寝るよりももっと有効な時間の使い方があるんじゃないかしら?私くらいの年齢になると時間を大切に後悔しないような選択をするにはどうすればいいのかを考えることが増えてくるわ。
アロハ!びる診療所(@biru_shinryoujo)です。
今日でGWが終わりました。皆さんどうお過ごしになりましたか?比較的天気もよくサーフィンを始め、レジャーを楽しまれた方も少なくないのではないでしょうか。
新社会人の皆さんの中には4月分の疲れが押し寄せて
初心者リーマンくん1日中寝て過ごしてしまったなあ…。
という方もいるかもしれません。
たとえ一日を寝て過ごしたとしても自分の中で
初心者リーマンくん今まで一生懸命頑張ったから、今日は疲れを癒せた!1日有意義に過ごせた!
と感じていればそれは素敵な休日の過ごし方です。
しかし
初心者リーマンくん疲れのあまり思いがけず寝て過ごしてしまったよ…。
という方は、あなたの大切な時間を不意に無駄にしてしまったということになります。
今回は、看護師から学ぶ後悔の無い選択をするにはどうしたらいいのか
急性期病院で4年間看護師として働いている、びる診療所が日頃、患者さんを始め職場やプライベートでの人々との関わりで感じた人生の選択についてのお話です。
後悔のない選択できていますか?
人生は短いからこそ後悔先に立たず
たらこ君成人を迎えるまで本当に長い道のりだったし、色んなことがあった!あんなに時間があったんだから、死ぬまではきっと無限に長く感じるんだろうなあ。
紅子さんそんなことないわ。成人式や学生時代が終わって働きだしたら、そこからの人生の流れは一変するわ。知らぬ間に時間が過ぎて、いつの間にか、やりたいことが出来ずに過ぎてしまうことだってあるわ。
子供と大人では人生の体感時間が違う
子供の頃の記憶というのは、大人になって少しづつ薄れて行くことがあります。
しかし、子供という時代が人生でとても重要で、体感時間として長かったと感じる人も少なくはないでしょう。
19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネは、「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」と言いました。
つまり、歳を取る毎に体感として1年を感じる時間が短くなる。これをジャネーの法則といいます。
たらこ君なら今20歳だから、1歳の時と比べると20倍の速さで1年が進むような感覚になってしまっているってことなのか…。
紅子さんやめてちょうだい。頭がこんがらがりそうになるわ。でも、とりあえず年齢を重ねる事に1年が短いと感じる事が増えるのは、おかしなことじゃないみたいね。
やりたいことを先送りしていませんか?
今あなたが過ごす1年の速さは、速く感じるかもしれません。
しかし、ジャネーの法則に則って考えると来年は今よりもっと速く感じることは避けられないということになります。
今ある時間こそが、今後の人生で最も緩やかに流れていると感じ取れる最後の時間なのです。
人生は年を取れば取るほど速く感じる。だからこそ後悔する選択をすべきではないのです。
人生最後の日こそ後悔のない選択を
たらこ君今日しようと思ってたけど、まあ明日も時間ありそうだし明日やればいいや。
紅子さん明日やろうはバカ野郎よ。こんな令和の時代に明日があるさ。なんて思ってるんじゃないわよ。私だってあなただってこの世界には誰も明日を保証された人間なんていないわ。
今日が人生最後の日だと思えば本気で生きれる
僕は今年から同棲を始めることになりました。その中で欠かさないと決めている習慣があります。
それは、家を出るときにパートナーと会えるのはもしかすると最後かもしれないと思って行動することです。
急性期病院で看護師をしていると、思いもよらない良い状況や思いもよらない辛い状況に出会うことがあります。
この感覚はまさに後者、思いもよらない辛い状況から学びを得た習慣です。
急性期とは病気の症状が最も急激に変わりやすい状況を言います。
患者さんの中には、朝はとても元気に笑顔で過ごしていた人が、午後から突如急激に状態が悪化して、そのまま二度と会えなくなるという人がいます。
このような急激な出会いと別れを急性期病院では、日常茶飯事のように体験することになります。
とても精神的には辛い気持ちにはなりますが、彼らとの関わりこそが自分自身の明日を精一杯、悔いの無いように生きなければならないという意識を強めるのです。
もしも今日、地球最後の日だったら
沢山のやりたいことが頭に浮かんだと思います。それは、何年後に出来れば良いことではありません。今すぐに達成できるものから、アクションを起こしましょう。達成できなくとも挑戦はできるはずです。
それを繰り返すことで、突如終わりを迎えてしまう人生に悔いなく生きることができるようになるでしょう。
人生は、誰しもが計画的に歩めないからこそ、細やかな計画を立てるべきなのです。
人の人生を生きている暇はない
たらこ君明日は、オーナーに誘われたからサーフィンに行かないと。次の日は、ベテランさんおすすめのセミナーに参加しなきゃ。家に帰ったら、職場の人から頼まれた業務をこなさなきゃ。
紅子さん人からの影響を受けるのはいいけど、自分で動くからこそ意味ある時間が過ごせると私は思うの。全部たらこ君以外の人が主役のように聞こえるけど…。たとえ人に頼まれた事でも、たらこ君自身が主役だと思って行動することだってでできるんじゃないの?
これは、やらされてるんじゃあない。自分がやりたくてやっているんだ。
今やっている仕事。
今やっている趣味。
今行こうとしている場所。
今食べている食事。
本当に自分の心から
やりたかったこと?
行きたかった場所?
食べたかったもの?
僕はよく人に合わせて行動をしてしまいます。
周りの人が幸せで居てほしいというのが、僕のモットウです。
しかし、思いもよらないタイミングで
びる診療所ああ、別に心からしたいことじゃないけど、この人が楽しそうだから自分はやってるんだな。
と思う時間が訪れることがあります。
この時間が訪れる度に、
びる診療所自分は人の為だと思ってこの時間を過ごしてしまっていて、自分が過ごしたいと思ってすごしているわけでは無いんだな
と改めて自覚するのです。
この時点で僕自身が主体的な自分の人生では無く、人からの影響を優先した受け身な人生を生きるために、時間を使ってしまっていると考えられます。
僕がこんな気持ちでは、一緒に時間を過ごす人も僕自身も、この場にいる誰もが心から幸せを感じにくい状況を生みます。
結局のところ、僕自身が人によく思われたい気持ちを優先させたことによって、周りの人の幸せを願うつもりが、誰もが幸せを感じにくい状況に陥ってしまうのです。
人の為と書いて偽りと読みます。
僕のように人からの頼まれごとやお誘い、全てに答えなければと思ってしまった時
- 本当にその時間を割くべきなのか。
- 自分自身は割きたい時間なのか。
- 頼まれたり、誘いが無かったとしても自分にとってやりたいことなのか。
一度立ち止まって考えてみましょう。
その上で心から、時間を使いたいならば
・自分がやりたい。
・自分が行きたい。
・自分が食べたい。
と自信を持って答えましょう。
人の頼みを断るのは僕にとって、とても勇気のいることでもあります。人からの頼みに関係なく、その体験自体が本当にやりたいのかを自分に問いかけて行動するようになって、以前よりも有意義に自信を持って相手との時間を使えるようになりました。
大切な人や周りの人とより良い時間を過ごすために。一度立ち止まり、「それは本当にやりたいことなのか?」自分に問いかける習慣をつけましょう。
本当にやりたいことは、人から動かされるのではなく、自分から動きたくなるものです。
後悔するのはまだ早い今日が一番若い日
たらこ君僕はいつかハワイでサーフィンするのが夢なんだ。紅子さんはなんかやりたいことないの?
紅子さん私もサーフィンは死ぬまでに一度してみたいなあとは思っているけど、なかなか一歩が踏み出せないのよね。もういい歳だからね。
思い立ったら吉日!思いついたら今すぐ行動しよう。
このブログにはサーフィンに興味はあるけど一歩が踏み出せない人の背中を押すというコンセプトがあります。
40歳や50歳で初めてサーフィンの楽しさに触れて人生の彩りを取り戻す人は少なくありません。
年齢が若い時には何だってできると言います。しかし、歳を重ねるごとに生活・仕事・家庭の事情などを言い訳に新しい挑戦や経験したかったことを遠ざけていませんか?
やりたいけれど諦めてきたことについて
これからの人生を考えると僕を含めて、この記事に触れているこの時間こそが、これからの人生の中で一番若い時間であり、今日こそが人生で一番若い日です。
誰であろうと体験するのにもう遅いということはありません。
もしその挑戦に対してあなたの行く手を阻むものがあるとしたら、それは自分自身です。
若いうちにやれば良かったと、後悔していること。もしかすると、後悔するのはまだ早いのかもしれません。
世の中は意外にも今日、行動すれば間に合うことに溢れています。
生き方がわからないと悩む日もまた、あの人が生きたかった一日
紅子さんさっきから寝てばっかりだけど、そんなことしてたら今日が終わっちゃうよ?
たらこ君別にやりたいことなんてないし、まだ何がしたいか考えてるところなんだよ。別に寝ながらでも考えることなんてできるでしょ?寝るのも起きるのも俺の勝手じゃん。1日くらい別にどう過ごしても変わらないでしょ。
たかが1日されど1日。その価値はその人次第。
看護師として働いていると、沢山の患者さんに出逢います。
中には、病気と闘うのではなく、病気を受け入れて人生の晩年を有意義に過ごされる選択をする人もいます。
中でも印象的だったのは、自分のお葬式の準備をされる患者さんとの出会いです。
彼は、先生から余命を告げられて衝撃を受けました。
そこで人生の最後の時間は治療ではなく、お世話になった大切な人や、今まで守り抜いてきた家族との時間に使うことを決めたのです。
その中で、彼は人生最後の晴れ舞台を愛する全ての人に心地よく過ごしてもらいたいと思い、お葬式の準備に取り掛かりました。
しかし病状の進行は彼が思ったよりも早く、最後まで準備をすることができる状況ではなくなりました。
彼は、悔しそうにあと1日あればと言葉をこぼし、家族に残りの準備を任せて旅立ちました。
今日が昨日亡くなった方が生きたいと心から思った1日だということを
人によって1日に対する価値は違います。しかし誰しも、どんな行動をしながらも一生懸命に生きることはできるはずです。
それは、人から認められるものではなく、自分が精一杯生きたと思うかどうかなのかもしれません。
これを読み終わったら、
自分なりに残りの時間を精一杯生きてみましょう。きっと今よりも輝かしい1日が過ごせるはずです。
まとめ
今回は、僕の経験と考えを元に後悔しない選択をする方法についてお伝えしました。
・人生の体感時間は年々短くなる
ジャネーの法則によると人は歳をとれば取るほど1年が早く感じる。後悔をしている暇はない。
・もし今日が地球最後の日だったら
人生は誰もが計画的にいかない。だからこそじっくり計画を立てて進もう。
・人に動かされるんじゃなく、自分で動け
人からの頼まれごとでも、自分がしたいからしている行いだと認識しよう。主体的に動くことが大切。
・世の中には行動さえすれば、もう遅いということはない
人生で一番若い日は今日。誰もが挑戦できるし、誰もが持っている時間。有意義に使おう。
・もしかすると今日は、あの人が生きたかった一日かもしれない。
どんな人のどんな1日でも精一杯生きることに価値がある。1日の価値を感じて感謝をしよう。
生きていると悩んだり、後悔をする場面に陥ることもあります。看護師として働くと、沢山の人との関わりの中で、葛藤や不安などの感情も芽生えます。
僕自身、様々な感情をコントロールする際に、今ある時間の意味や生きている意味を考える時間を作っています。
時間は有限で大切で価値あるものです。そう考えると、悩みや後悔をしているのに使う時間は最小限に、挑戦やリラックス、娯楽などワクワクするものに時間を使っていきたいものですね。
少しでも悩みを持つ人の曇りを晴らすお手伝いができれば光栄です。
今日から本格的にお仕事や学校が始まりました。1日を有意義に張り切っていきましょう。
人生は冒険だ。今日も健康に!
では、また。
死ぬ瞬間の5つの後悔/著:ブロニー・ウェア
介護師として働く著者が患者さんと関わる中で、人間の後悔について綴ったエッセイ。人生の時間について考えさせられる一冊。人生に思い悩んだ時、生き方のヒントを与えてくれます。