紅子さん最近の若い子は、何考えているかわからないわ。
ベテランさん何考えてるかわからんって思うからこそ、余計にわからんくなるんやで?先ずは理解しようとすることやな。
Z世代とは
1997年〜2012年生まれの世代のこと。アメリカでの呼び方であり。日本では、”さとり世代”や”コロナ世代”と言われる世代のこと。
そんなZ世代の新人さんが働き初めて早くも1年が経とうとしています。
新人Zくん先輩がなかなか自分の気持ちをわかってくれないよ。
新人Zちゃん私は頑張っているのに認めてもらえなくて辛い。辞めたい。
中には新人さんのこんなつぶやきも聞こえてくる時期かも…。
ベテランY上司なんで俺らの普通が通じないんだ。社会常識がない奴らばかりなのに、歩み寄りたくないね。
バリキャリYさん私達の若い頃はもっと厳しかったのに。こんな困難も耐えられないなんて、貧弱。貧弱。
と自分の持つ社会常識や若かりし自分と重ね合わせて、なかなか新人さんを受け入れられずに悩むY世代のベテランさんもいることでしょう。
アロハ!びる診療所(@biru_shinryoujo)です。
今回は、Y世代末期に生まれ、ベテランY世代とZ世代の両方の世代とコミュニケーションを取ることができる環境に恵まれた、びる診療所が勧める
どんな人ともより良い関係を築ける方法について
Z世代を理解して素敵な関係を
Z世代を認めよう
紅子さん若い子とは、ジェネレーションギャップが有りすぎて理解ができないわ。
ベテランさん先ずは何より、相手を認めることや。じゃないといつまで経っても信頼は生まれやんで?
人間は誰しも大切な人や身近な人々に認められたいもの
看護師を目指すために看護学校に行くと、授業の中で”マズローの欲求5段階説”について学びます。
びる診療所は、そんなマズローからの学びを活かして後輩と接しています。
マズローの欲求5段階説とは?
アメリカの心理学者である、アブラハム・マズローが唱えた、「人間の欲求は5段階のピラミッドで構成される。」という考え。
①自己実現の欲求
→自分にしかできないことを成し遂げたい。
②承認の欲求
→集団の中で高く評価されたい。認められたい。
③社会的欲求
→集団に所属して安心感を得たい。
④安全の欲求
→身体的にも経済的にも安心したい。
⑤生理的欲求
→生命維持のために最低限必要な衣食住を初め、生物として生きるために必要なものは得たい。
①から⑤にかけて生命維持のための重要度が高くなっています。
皆が求める承認の欲求
会社に所属したり、友達との関わりの中で、③社会的欲求については難なく達成されることが多いです。
そこで次に課題となるのは、「社会に出て人と上手くやっていけるかどうか。認めてもらえるかどうか。」という②承認の欲求についてです。
先ずは自分が相手を認めよう
人は相手から認められたいと感じたとき
新人Zくんどうしたら認められるんだろう?
と考え、認められるために努力をしたり、困難なことも挑戦しようとします。
相手に認めらるために、どうすれば良いのかを考えたり、挑戦することは、とても大切です。
しかし、認められたいと感じる人が何よりも先にすべきことは、”認められたい相手のことを認める。”ことです。
認められた相手は自分に興味が湧く
自分の事を認めてくれたり、信じてくれる友達や家族に対して
新人Zくん自分の気持ちをもっと話したい!あの人のことも知りたい!
新人Zちゃん私に親切にしてくれるだけじゃなくて、あの人の抱える不安も取り除きたい。
と感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
人間は、人から認められて初めて、相手を認める生き物です。
この世の中は
燃える社員Z我こそは、認められたい!
と周りの人にアピールして、なるべく早く相手から認められることを願う人で溢れかえっています。僕自身もその熱い希望を持つ一人です。
しかし、少しの時間で相手に認められるための本当に有用な方法は
自分が認められるより先に相手のことを認ることができるということなのです。
相手を認めて、自分も認めて貰おう。
Z世代に知ってもらおう
紅子さん若い子が私のことなんか興味があるはず無いわ。
ベテランさん相手の事を知ったなら、次は自分をさらけ出す番やで。
相手を認めたのなら、アピールをしょう
ベテランY上司僕は彼を認めたんだから、放っておいても彼の方から興味を示すはずだよね。
バリキャリYさん私から歩み寄ったのに、なんで向こうから私について聞いてこないの?
と言う方も少なくないかもしれませんが
相手を自分の思い通りに動かそうとするのはとても難しいことです。
相手を認めたのならば、次にすることこそが、自分のアピールです。
①プロフィール
→先ずは、名前・年齢・出身地、今まで何をしてきた人なのか。自分の身の上を知って貰おう。
②特技・長所
→自分の持つ資格や技術、出来ることについて伝えよう。
③苦手・短所
→自分の苦手なこと、やらないと決めていることなどを伝えよう。
④目標
→自分が何を大切にして、何を目指して生きているのか。
①~④をわかりやすく伝えることで、自分についての必要最低限の情報を相手に提示する事が出来ます。
苦手なことこそアピールポイント
新人Zくん長所を伝えるのはわかるけど、苦手なことを伝えてアピールになるの?
と疑問の声があがるかもしれません。
会社を始めチームで何かを成し遂げる為には、メンバーの得意なことは勿論ですが、苦手の把握も同じくらい重要になります。
自分やメンバーの”苦手なこと”や”絶対にやらないこと”がわかっていれば、他のメンバーやサービスで苦手を補うことができます。
苦手なことを無理にやることは、得意な人が難なくやることよりも大抵、成果の質が落ちることが多いです。そのため、チームを形成する中で”人を頼る”という事はとても重要なことになります。
人を上手く頼るためにも、共に働くメンバーと自分自身の苦手を共有することが良いでしょう。
知ることで怖さがなくなる
誰しも、知らないことや頭で理解できないことを受け入れるとき、怖さを感じるものです。
わからない問題にぶつかったり、お化けが出る心霊スポットに行ったりすることは、共に恐怖心が芽生えるのではないでしょうか?
それは、”問題”や”お化け”が自分の頭では理解できない、自分のキャパシティを超えた存在だからです。
解き方を教わったり
お化けじゃなくて隙間風だと認識するなど
わからなかったものの正体を知ることで、怖さがなくなることは、大いにあります。
長所も短所も自分からアピールしよう。
Z世代の意見を取り入れよう
紅子さん社会経験が未熟なのに簡単に意見が通ると思ってはいけないわよね。
ベテランさん経験に関わらず良い意見を取り入れることが、人や社会の成長に繋がるんや。
受け入れたくない?人のアイディア
チームで何かの課題やプロジェクトを達成するとき。ついつい
バリキャリYさん私の考えが一番効率的だわ!
ベテランY上司俺のアイデア以外に達成する方法はないな。
と感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか?
こんな気持ちが芽生えているときに
ズバッ子ちゃん効率的なのはいいけど、人の気持ちを考えれてないことで、現実的じゃないわね。
ベテランさんその意見はここに問題があるで、こっちの方がええんとちゃうか?
と反対の意見が出た場合
バリキャリYさん効率が何よりも大切なんじゃないの?何が問題なのかわからない。
ベテランY上司僕のアイデアにケチをつけるのなら、もう意見しないからいいよ。
とせっかく出た新たな意見に対して、それを打ち消すような反応をしてしまった経験はりませんか?
問題の対策を考える際、誰しもが自分の一生懸命に考えたアイデアが一番に良いアイデアだと感じてしまいます。
しかしチームで活動を行う最も重要な事は、”自分一人でできないことを人に頼る”ことができることです。
人のアイデアこそチームの醍醐味
数学の問題や化学の実験出ない限り、一つの問題に対する改善策は、複数あることが大抵です。
一人では、一つのアイデアに固執してしまうかもしれません。
しかし、チームであれば多様な意見の中から選んだり、2つの意見を混ぜた新しい意見を見つけることもできるかもしれません。
2つのアイデア落とし所を考えよう
2つの良い意見が出た場合、どちらかの一方を選ぶこともできますが
より良い、新しい方法を考える為に
2つの意見の”いいとこ取り”をすることをおすすめします。
どの意見もそれぞれが頭を悩ませて一生懸命考えた意見です。
一つの意見に絞って、後の意見を切り捨てるのは簡単かもしれませんが、それぞれの良い部分に対して落とし所を探すことによって、全く新たな良い意見となることがあります。
一人で悩まず、人の考えに耳を貸そう。2つの意見のいいとこ取りを目指そう。
Z世代に意見を話そう
紅子さん私の意見の意図なんて、若い子が汲み取れる訳が無いわ。
ベテランさん最初から諦めてても始まらん。話すことでしか物は伝わらんのや。
理解して貰えないと思うなら、分かるように伝えてみよう。
成長の機会を損失してしまっているかも
バリキャリYさん長年培ってきたからこそわかるけど、入社したばかりの子にはすぐには理解できないから、説明しても無駄ね。
と説明することを諦めてしまっていませんか?
もしかすると、それはお互いの成長の機会を失ってしまっているかも
・ベテランY世代
→説明して伝わることで、後輩に任せれる業務が増えて、自分は他のことに時間が当てることができる。
・後輩Z世代
→説明を理解することで、出来ることが増えて自信に繋がる。
説明をしない限り、このような良い結果は待っていても絶対に来ない。
伝えることは難しい
新人Zくんそんなこと言われてもどうやって伝えればいいのかわからないなあ。
といざ説明しようとすると言葉が出なかったり、上手く伝えられなかったりする方もいるのではないでしょうか?
何かを説明するといることは、とても頭を使いますし、難しいことですよね。
そんなときは、本で伝え方のテクニックを学びましょう。
自分の気持ちに従って伝えよう
新人Zくんテクニックはわかったけれど、それでもまだ伝わらない。
という方は、もしかすると”上手く伝えよう”と考えながら話しているのかもしれません。
そんな時こそ、難しい言葉やわかりやすい言葉を考えるのではなく
自分の言葉で伝えようとしてみるのも一つの手かもしれません。
自分の言葉であれば、熱意が伝わります。
自分が使い慣れた言葉だからこそ、聞いている人にも安心感が生まれます。
逆にあまり使い慣れていない言葉や回りくどい説明は
自分が説明しにくい分、聞いている相手にも伝わりにく場合があります。
一度伝えれば、大きな繁栄に繋がる
時として、伝える事は難しく、時に説明することがが手間だと感じてしてしまうことがあります。
しかし一度の良質な説明をするだけで、相手は成長し、後は放っておいても業務が進むようになります。
そして、成長した世代が、また次の世代を育て上げることで、更なる繁栄に繋がります。
わかりやすく説明する努力をしよう。目先の利益より大きな繁栄を求めよう。
Z世代の意見に対して行動しよう
紅子さん若い子の提案は考えが浅はかだろうし、ハイテクなことを言われても信用ならないわ。
ベテランさん若者やろがベテランやろが、見た目や年齢で判断するんわ筋違いやで。いい意見に対しては行動あるのみや。
意見の質に誰が考えた意見かは関係無い
人柄でアイデアの質を判断してない?
バリキャリYさんいい考えだけど、後輩のアイデアだからちょっとね…。
ベテランY上司あの人は、真面目で無いから、あの案もどうせ良くないはずだよ。
チームで発表されたアイデアに対して、発表者の人柄で
良いアイデアと悪いアイデアを仕分けをしてしまっていませんか?
チームを組めば、そこから育まれる人間関係は、協力する関係だけでなく、対立する関係も生まれるかもしれません。
しかし、人が悩みに悩んだ末に考え抜いた、問題を解決に導く魅力的なアイデアを人柄や日頃の行いから、簡単に質の悪いアイデアだと決めつけるのは
チームにとって、大きな成果を失う事に繋がるかもしれません。
アイデアに重要なのは質
良いアイデアなのか、そうでないのかを判断するのに
考えた人の人柄や日頃の行いや、ランチに何を食べたかということは重要ではありません。
何よりも重要なのは、アイデアそのものが、”問題に対してどれだけ良い影響を与える可能性を秘めているのか”といった、アイデアの質です。
質が良いアイデアは、誰が考えようが、誰が実行に移そうが
その良い影響をチームに与え続けるものです。
人で判断するのでは無く、質で判断することが良いアイデアの見つけ方。
Z世代を信じよう
紅子さんそう言っても、なかなか若者を信頼できないのよね。
ベテランさんみんな人に信頼して貰えるように一生懸命やっとるや。勇気を出して相手を信じることが大切やで。
全てのやるべき事をやったら、後は信じるのみ。
信頼こそが自信を育てる種
ベテランY上司もっと、自信を持って行動しなさい。
新人Zくんはい!頑張ります。(そんなこと言われても出せないよ…。)
先輩と後輩との間で繰り広げられる一度は目にする会話。
こんな会話で自信が沸くのであれば苦労しませんよね。
一生懸命になって自信を持とうと意識すれば意識するほど、緊張してしまい
そんな怯えた心に益々、自信が削がれてしまうこともあります。
では、どうしたら自信が沸いてくるのか?
それは自分が、人に信頼してもらっていることを理解することです。
ベテランさん自分はもっと自信を持つべきや。いっつもこれだけ一生懸命んなって働いて、成果を出しとるんやからな。
新人Zくんでも、Y先輩はあんなに凄いのに、僕はなかなか同じようにはいかなくて。
ベテランさんええか?Y君の仕事ぶりは凄いと思うかも知れへんけど、自分やてここ数ヶ月で少なからず、進歩しとることをワシは知っとるんやで。
こんな会話であれば、自信が持てなかったY君も自信を持って働くことが出来るかもしれません。
周囲の人から認められたり、信頼されることで自信は育つものです。
任せるなら最後まで任せてみよう
ベテランY上司そこ間違ってるよ。なんでこうしないの?わからないなら聞いたらいいでしょ?
新人Zくんすみません…。(あの先輩怖いし、相談しにくいなあ。)
後輩に任せた仕事やプロジェクトについて、心配な気持ちが湧いてきたり、
仕事ぶりで気になることも多々あるかも知れません。
しかし、こんなコミニュケーションでは相手が誰であっても先輩に相談したいと思えないですよね。
一度任せた仕事について、とやかく言いたい気持ちをグッと抑えて、後輩が声をかけるまで待ってみるのが良い関係が築ける手段なのかも知れません。
ゴールはお互いに信頼を構築すること
このような関係を築くには、先輩が後輩を信じる気持ちが必要です。
また、後輩も先輩を信じて、相談や報告を進んでできるようになる必要があります。
そのためには、今まで紹介した、1から5の方法を互いに意識し、互いを信頼し合う関係を作り上げる必要があります。
6の方法を達成するためにも1から順番に丁寧に行動を起こして、Z世代は勿論、多くの人と良い関係を築いていきましょう。
信頼関係を築くために、一から丁寧に。自分の信頼で相手に自信を。
まとめ
良い信頼関係は誰とでも築ける。先ずは自分から行動しよう。
・Z世代を認めよう
相手を認めることで、自分も認められる。
・Z世代に知ってもらおう
自分をわかりやすく売りだそう。知れば怖い気持ちは無くなる。
・Z世代の意見を取り入れよう
ひとりで考えれることには、限りがある。人も意見を取り入れてみよう。
・Z世代の意見に対して行動しよう
身分や人柄で判断せず、意見の本質を見よう。良いものこそ採用すべき。
・Z世代を信じよう
始めはみんな不安。信じてもらえている認識こそ、不安に打ち勝つ鍵。
久しぶりの投稿となり
僕自身、一つのことを続けることへの難しさを痛感しています。
もしかすると諦めたり、辞めるのは簡単なことかも知れません。
でも、戦闘不能になるくらいなら、諦めたほうがいいのかも知れない。
僕は、自分のペースで続けていこうと思っています。
自分は、気づいていないだけで、信じてくれている人や認めてくれている人はいるはずです。
そんな、大切な人の期待を胸に、立ち行かなくならない程度に今日も続けていきます。
慣れない環境で頑張るZ世代、彼らを理解しようと試みるY世代を応援しています。
共に素敵な職場や趣味、人生を堪能しましょう!
人生は冒険だ。今日も健康に!
では、また!