紅子さんもう少しで50歳。どうせなら長生きしたいわ。
ベテランさん50過ぎると体調崩すのも早なるで。元気に長生きしたいなら、そのためにできることを習慣化せなあかんなあ。
アロハ!びる診療所(@biru_shinryoujo)です。
健康に長生きしたいですよね。どんなことを習慣にしたら長生きに繋がるのでしょうか?
50歳以降も元気に長生きしたくない?
平均寿命と健康寿命
医療技術が発展して長生きできる人の割合は昔と比べて年々増えてきており
人口の28.7%(過去最高)
つまり約3.5人に1人は高齢者
という状況にあります。
どうせ長生きするなら健康的に生きれる時間を長く生きたいですよね?
・平均寿命
→全体の寿命(寝たきりの人も含まれる)から割り出した平均。
・健康寿命
→全体の寿命から健康的でない人(寝たきりなど)を除いた平均。
幾ら長生きしても、ベッドに寝たきりの状態では生きている心地はしません。50歳以降の過ごし方を考える上で健康寿命を伸ばすことは、最も重要な課題です。
患者さんの実際
今の日本では、どんな病気や怪我で困っている人が多いのか。年齢別に見てみましょう。
45歳〜49歳 | 50歳〜54歳 | 55歳〜69歳 | 70歳〜79歳 |
高血圧症 | 高血圧症 | 高血圧症 | 高血圧症 |
その他の病気 | 糖尿病 | 糖尿病 | 糖尿病 |
うつ病や心の病気 | その他の病気 | 脂質異常症(高コレステロール血症) | 腰痛症 |
出典:厚生労働省
40歳を過ぎたあたりから高血圧症などの生活習慣病が徐々に順位を上げ、50歳以降では上位には生活習慣病しかありません。
・高血圧症
・糖尿病
・脂質異常症
・心不全…など
生活習慣の乱れが原因で起こる病気
40代の若さでも生活習慣病に悩まされる人は増えており、年齢を重ねる程なりやすい病気であることが分かります。
びる診療所の肌感覚
びる診療所は、急性期病院で働く看護師です。現役看護師の肌感覚でも
びる診療所患者さんの殆どが生活習慣病で受診されているなあ。最近では若い患者さんもよくみるなあ。
と感じています。
生活習慣病にならないために
生活習慣病の原因は、”身体に悪い行動の習慣化”です。
平日は座り仕事で忙しく、休みの日も家を出ずにゆったり過ごす。
このような若い頃からの生活の習慣が蓄積して習慣化することで高齢になった時点で発症します。
生活習慣病にかからないためには、自分の体調管理と食事管理を若い頃から行っていく事がとても重要です。
長生きしたくない?50歳から習慣化したいこと5選
習慣化したいこと①血圧測定
紅子さん血圧は、健診では測るけど、高いとか低いとかよくわからないわ。家にも血圧計なんてないしねぇ…。
体温測定は、体調管理を行う際に最もよく使われます。人は体に異常を感じると熱が高くなります。子供の頃から、体調がおかしいと思うと熱は測る機会はありますよね。
しかし、
血圧も同様で体調の変化によってその値は高くなったり低くなったりします。
収縮期血圧 /拡張期血圧
140mmHg未満/90mmHg未満
となっています。
しかし実際に現場で働いていると、人によって標準の血圧に差があることが多いです。
標準値を目安に自分の普段の血圧が高いのか、低いのかを把握することが大切です。
生活習慣病にみられるのは
普段から血圧が高い、高血圧症の方です。
また年代別に見ると50歳以降は高血圧症が最もよく現れています。
50歳以降は、自分の普段の血圧が高くなっていないかどうかを毎日測定し、記録をつけることで血圧からみた体調も把握していこう
・普段の血圧の値がどれくらいかを把握
・毎日記録することで体調の変化を把握
・病院に血圧記録を持って行き先生と情報を共有しよう
おすすめ血圧計
血圧計は、腕で測るものと手首で測るものがあります。
腕で測るもの
→座って測れば、巻くだけで測れる
手首で測るもの
→手首を心臓の高さに上げて測らないと正しく測れないという手間がある
気軽に正しく使えるのは”腕で測るもの”
オムロン 上腕式血圧計 スタンダード19シリーズ HCR-7104
最低限に必要な性能が詰まった、腕で測る血圧計。医療現場でも使用されているオムロン製なので安心して正確な血圧管理が行えます。
血圧記録アプリ
→毎日測った血圧値を手動入力で管理できます。カレンダーやグラフで分かりやすく自分の血圧の状態が把握できます。
→オムロン製のアプリ対応の血圧計を使用し、測定したデータがアプリに共有されます。手動入力機能はないため、専用の血圧計のデータのみの管理になってしまうことが悩ましい点です。
オムロン 上腕式血圧計 プレミアム19シリーズ HCR-750AT(オムロンコネクト対応)
血圧計の最低限の機能はもちろん、測定値を自動でアプリに連携する機能がついてる優れもの。価格が高いのが難点だが、より効率的に血圧管理が行える。
上腕血圧計(アプリ非対応可)+血圧ノートでの運用がおすすめです。
血圧値を記録して高血圧を予防しよう
習慣化したいこと②腹八分目
紅子さん年を重ねると、あと何回食事出来るか分からないし、ついつい食べてしまうのよね。
ベテランさん食べたいのはわかるけど、満腹は身体に良おない。せっかくの食事も常に満腹やと美味しさ半減やで?
毎食、お腹いっぱいに食事をしていませんか?
腹八分目に医者いらず
江戸時代の医学者、貝原益軒の『養生訓』にも出てくるように、昔から伝えられてきた注意喚起です。
昔の自給自足で満腹を感じにくい状況の中にあったにも関わらず伝えらてきた言葉です。しかし、現在では食料はありふれていて、自分たちの自由なタイミングで自由に食事が取れる状況となっています。
今こそ、より腹八分目を意識すべき状況ではないでしょうか。
空腹は最大の調味料
この言葉は、古代ギリシャの英雄ソクラテスの言葉です。
満腹の時と比べて、空腹の時の方が、同じ物を食べたとしても美味しさを感じやすいという意味です。
実際にお腹いっぱいの時に食べるおいしい食事よりも、お腹が空いている時に食べる食事の方がおいしく感じたことがある人も多いのでは無いでしょうか。
そうした美味しいと感じた経験は記憶にも残りやすいですよね。
一つ一つの食事を印象深い美味しい食事と感じるためにも、空腹を生活の中で作り出す必要があります。
現代人はつい食べ過ぎる
食料を確保することが簡単にできる現代では、1日3食の他にも3時のおやつ、夕食後の晩酌など間食をする機会も増えました。
また朝昼晩の3食の食事にしても、一回の食事で摂取する量は多く、毎回の食事で満腹感を感じてしまっている人も中にはいるでしょう。
食事は生活習慣病を引き起こす原因となる事柄の一つです。
50歳以上の生活習慣病で最も多い高血圧症を始め、糖尿病や脂質異常症も食生活が原因で引き起こされます。
びる診療所がやっている対策
・家に間食できるもの(お菓子、ジュース、お酒)を買わない。
・外食で大盛りを希望しない
・極力自宅で食事を取るようにする
・野菜を中心に食事をとる…など
間食を控えて、野菜を取ることを心がけています。食事量を減らす行動に関しては取り組んでいるものが少なですが、食に関する書籍で学び、できることから実行しています。
なぜあなたは食べ過ぎてしまうのか 成功率9割以上の肥満専門外来が教えるダイエットの心理学 著者:岡嵜 順子
肥満外来の臨床心理士が提案する適切な食事量に留める具体的なアクションプランが学べます。身近なシチュエーションが例に挙げられているので、読んだらすぐに実行できます。
びる診療所僕もこの本にでてくるアクションに取り組み、食べすぎないことを意識しています。
自分での習慣づけが難しい方へ
初心者リーマンくんどうしても自分で気をつけられないよ。
という方には、低糖質・低塩分・低脂質について考えられた宅配食がおすすめです。
サーフィンや看護師など勤務体系やライフスタイルによって食事の時間が定まらない人にも、自分に合わせた注文がWEBで簡単に行えるのでおすすめです。気軽に健康を考えられた食事を手元に、安心して人生を過ごすことができます。
古からの教え、腹八分目を習慣づけて健康で美味しい食生活を送ろう。
習慣化したいこと③温度調整
紅子さん最近、休みの日にサウナにいく事がマイブームだわ。水風呂に入ると身体が整って気持ちがいいのよね。
ベテランさん気持ちええかもしれやんけど、そんな急激に暑いとこから、寒いとこに入るんは、身体悪するで。
温度変化で何が変わる?
気温が暑くなると身体が、体温を逃がそうと働くため血圧が低くなります。
また、気温が寒くなると身体は、体温を逃すまいと血圧は高くなります。
サウナから上がり、水風呂に入った時のような急激な温度変化では、体温調整で変化する血圧も一気に高くなったり、低くなったりするのです。
急激な暑さ
→血圧が低くなる
急激な寒さ
→血圧が高くなる
血圧は何に関係あるの?
血圧は、血管に流れる血と血管の壁との圧力です。
血が川だとすると、血管は川の堤防だと言えます。
川の流れが速くなると、それを防いでいる堤防へのダメージは大きくなります。これは、血圧が高いのと同じ状態です。
また、川の流れが遅いと堤防へのダメージは小さいにしろ、川の水は滞ってしまうため汚くなります。これが、血圧が低いときと同じ状態です。
堤防(血管)が崩れないよう、水がきれいで、緩やかな川(血液)を目指すためにも、血圧を整えることが重要です。
血圧が高くなる
→血管へのダメージが大きい
血圧が低くなる
→血流が滞ってしまう(血の量が少ない)
血圧の急激な変化で血管へのダメージや血流が滞らないためにも、温度変化にきをつけよう
びる診療所の場合
・お風呂から出たら身体を拭いて直ぐに着替える
・脱衣所にも暖房器具を設置
・寒さ対策、暑さ対策をして外出する
・水分補給をこまめに行う
・長湯をしない
・熱すぎるお湯につからない…など
身体を支える血流や血管のことを知って、体温調整をしっかり行おう
習慣化したいこと④飲むべき薬は確実に
紅子さん調子が悪くて病院に行ったら、先生から2ヶ月分の薬をもらったけど、もう調子良くなったし飲まなくてもいいわよね?
ベテランさんしっかり治したいなら、まだ飲んどいたほうがええんとちゃうか?
先生の考えと僕たちの考え
調子が悪くて病院に行くと薬を貰うことがあります。また、まだ薬は余っているのに、数日で体調が良くなる経験をしたことがある方も少なくないでしょう。
こんなときに
初心者リーマンくんもう治ったし薬もやめていいよね。
と残りの薬に手をつけない方もいるかもしれません。
しかし、薬を処方した先生の頭の中では
先生この薬を飲めば、体調は一時的に良くなるけど、飲み続けなければ、また悪くなるから、次に来るときまで薬を出しとくか。
という考えで薬を処方して下さる先生もいます。
しかし、治療を受ける僕たちは
初心者リーマンくん症状がないなら薬はいらないね。
と考えてしまいます。そうして飲まずにいると、また体調を崩してしまい病院に行かなければならない状況になってしまいます。
そうならないためにも、出された薬は最後まで飲みましょう。
先生
→薬は症状を和らげるだけだから、この期間までは絶対飲んで欲しい。
僕ら
→症状が良くなれば薬なんかいらない。
出された薬は最後まで飲もう。
習慣化したいこと⑤サーフィン
紅子さん最近、運動不足なのよね。何か始めようかしら?
ベテランさんなら、ワシがサーフィン教えたろか?ええ運動習慣になるし、気持ちがええで。
運動習慣って必要?
生活習慣病の多くは、デスクワークが進み運動する習慣がないことで、腸内の活動や食事で摂った糖分や脂質をエネルギーに変換する身体の働きがスムーズに進まないことも原因だとされています。
厚生労働省は、平成27年に「1回30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者」を運動習慣がある人としました。
また、これに当てはまらない人が生活習慣病を引き起こす可能性が高い”運動習慣がない人”となります。
運動ってどんなのがいいの?
様々な運動がありますが、気軽に続けられるもの、生活の一部で行えるものが良い運動習慣だと言えます。
・車を使わず歩いていく
・エレベーターではなく階段を使う
・少し遠い場所は自転車で行く
サーフィンはおすすめ?
僕としては、サーフィンはとてもおすすめな運動習慣です。
サーフィンは有酸素運動と言って、脂肪燃焼を促して糖分をエネルギーに変える働きをする運動の一つです。
また、水にはリラックス効果もあり自然と触れ合うことでストレスに対しても働きかけることができます。
サーフィンと簡単な運動の組み合わせ
サーフィンは、雷がならない限り天気には、左右されにくいスポーツですが、波が立っていないとできないという側面も持っています。
なので、サーフィンを習慣的に行おうとすると周りにサーフスポット(波が立ちやすいビーチ)が多い地域に住む、もしくは毎日通う時間を作るなど工夫が必要になります。
こうなってくると
初心者リーマンくんそんなの、サーフィンだけで運動習慣をつけようなんて無理な話じゃないか。
とツッコまれてしまうかもしれません。
僕のおすすめは、サーフィンと普段の生活で気軽に続けられる運動の組み合わせです。
サーフィンができない時にも、常に身体を動かす習慣を行うことができれば、1回30 分以上の運動を週2回以上実施する程度の運動量を確保できるでしょう。
サーフィン単独は、難しいけど普段の生活で運動を取り入れて運動習慣のある生活を掴み取ろう
まとめ
今回は、50歳から習慣化したいこと5選!として長生きするためにできるアクションを紹介しました。
・50歳以降も元気に長生きする
生活習慣病を予防して健康寿命を伸ばそう
習慣化したいこと5選
・習慣化①血圧測定
上腕で測る血圧計を手に入れ、毎日決まった時間に測って、アプリに記録していこう
・習慣化②腹八分目
古からの教え、腹八分目に押さえて健康と美味しい食事を堪能しよう
・習慣化③温度調節
血圧に負担がかかる、激しい温度差は避けて、暑さ・寒さ対策を万全に
・習慣化④飲むべき薬は確実に
僕らは治ったと思っても、先生はまだ慎重になって考えてるかも!出された薬は最後まで飲もう
・習慣化⑤サーフィン
サーフィンと生活の中でできる簡単な運動を組み合わせて運動習慣を掴み取ろう
プロ野球のメジャーリーガー、イチロー選手は言いました。
イチロー選手小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。
出来ることからはじめて、後悔のない豊かで素敵な人生を送ろう!
人生は冒険だ。今日も健康に。
では、また!