たらこ君サーフィンをやってて怖い思いをしたことないの?
ベテランさんあるに決まってるやろ。サーフィンは自然を相手にするスポーツやで?そりゃ恐ろしいこともあるわ。やけど対策すれば安心やで。
アロハ!びる診療所(@biru_shinryoujo)です。
一度怖いと思うと想像が膨らんで、どうしようもならない気持ちになりますよね。
怖がるだけじゃなく、予防に努めよう
サーファーたちの怖い話は独特?
怖い話と聞くと
初心者リーマンくんお化けが出てくるんでしょ?世にも奇妙なことが起こるじゃないの?
と震えが止まらない方もいるかもしれません。
しかし
今回はサーファー達が海で体験するかもしれないちょっと違った角度からの怖い話です。
お化けも妖怪もでてきませんが、対策することでサーフィンは勿論、夏の海水浴がより安全に楽し苦過ごせるかも。
怖い話、サーファーたちが怯える7つの恐怖
たらこ君せっかくならベテランさんの怖い話が聞きたいよ。
ベテランさんしゃーないなあ。なら、サーファーなら誰でも怖がる7つの恐怖について話したるで。
恐怖①ローカル
サーフスポットには、ローカル(その地域の人々の)文化、サーフィン特有の文化が存在する
その地域人々が近隣の海のゴミ拾いなどの 活動を始め、大切に海の手入れを行っていることに対する、リスペクト(尊敬の念)によって生まれた文化です。
ローカルルールとは?
ベテランさんこのローカルが掲げるルールがローカルルールや。
・ローカル(その地域の人々)が乗っている波は横取りしてはならない。
・ローカルが波の一番乗りやすいポジションを優先的に使用できる。
・ローカル以外は、一番波の立つポジションの周辺でサーフィンをしてはならない。
・ローカル以外は、そのビーチでサーフィンをしてはならない。
・ローカル以外は、その駐車場に停めてはならない。など…
たらこ君もしこれを守らなかったらどうなるの?
ベテランさんワシの知り合いには、ルールを守らずトラブルを起こしてサーフィンができやんくなる程の大怪我を負ってしまったヤツもおる。
ローカル・ルールは、暗黙の了解で行われることが多いですが、中には喧嘩や暴動に発展する場合もあるといいます。
びる診療所は、そこまでローカル色(文化の色濃さ)が強いビーチには行ったことが無いので、大きなトラブルに発展することなく、サーフィンを楽しむことができています。
ローカルへの対策は?
・サーフショップのオーナーさんなど、その海に詳しい人にローカル色が強いのか情報を得る
・初心者が集まるポイントで入る
・ローカルが集まるエリアに近づかない
・波情報アプリに表示されるビーチを利用する。(ローカル色の強いビーチはアプリに表示されないため)
月額360円/年額4400円。 イラストなどを使用し見やすく 分かりやすい波情報アプリ。 情報の精度も高いため アマチュアからプロまで幅広く ユーザーに愛されています。
サーフィン特有の文化に触れて、トラブルを予防しよう
恐怖②クラッシュ
ベテランさんクラッシュ程にゾッとして、その日一日のテンションが下がってしまうものはない。
サーフボードにヒビが入ることをクラッシュという
サーフボードは、安いもので5万円、高いもので20万円を超えるほどに高価なものです。しかし、硬いものと接触すると直ぐにヒビが入ってしまうという高価なのに脆い一面があります。
サーフボードは、発泡スチロールのような軽く水に浮きやすい素材をポリウレタンなどの硬い素材でコーティングしてできています。
クラッシュ(ヒビ割れ)したままの状態でサーフボードに乗り続けると、ヒビ割れの間から水が入り中の発泡スチロールのような中の素材に染み込みます。そうなると、水に浮きやすく、波に滑りやすいサーフボードの性質が損なわれ、水に浮きにくく、波を捕まえにくくなります。
クラッシュの大きさ判断基準
・小さいクラッシュ
→爪が引っかからないもの。
・大きなクラッシュ
→爪が引っかかる以上のもの。
と判断しています。
・大きなクラッシュ(爪が引っかかる以上のもの)
→サーフショップに持っていき、オーナーさんと相談してリペア(修繕)方法を決める。
・小さいクラッシュ(爪が引っかからないもの)
→リペアテープ(防水応急処置テープ)を使用し個人でリペア。
初めてクラッシュを体験する初心者さんは、先ずは海から上がりベテランさんやサーフショップのオーナーさんにサーフボードを診察してもらうことをオススメします。
大切なサーフボードを長く思う存分乗るためには、クラッシュ時に適切な対処をしていくことが重要です。
クラッシュしたら無理に乗らずに、リペア(処置)を優先しよう
恐怖③カレント
ベテランさんカレントは知らぬ間にやってきてサーファーを連れ去る怪物やで。でもカレントの正体を正しく知れば怖いもんなしや。
カレントとは海の潮の流れ
カレントには2種類ある
・リップカレント(離岸流)
→波打ち際から沖に向かって進む流れ
・サイドカレント(平岸流)
→ビーチと平行に進む流れ
たらこ君潮の流れなんて、怖くないでしょ。前から水泳を習ってたから泳げちゃうもんね。
ベテランさんそう簡単にはいかへんで?潮舐めたらあかん。
海難事故の多くは、川や海での水の流れに逆らうことができずに、流されてしまって溺れることで起こります。
リップカレント(離岸流)に気をつけよう
2種類のカレントを紹介しましたが、中でもサーファー達が恐れるのは、沖に向かって流れるリップカレントです。知らぬ間に流されてビーチから遠ざかってしまう場合があります。
リップカレントの対処
もしも、リップカレントに流されてしまったら、岸にいる人に流されていることをアピールしましょう。また、無理に岸に戻ろうとせず、横に向かって(ビーチと平行に)泳ぎましょう。
カレントといっても海の中の流れの1つです。流れに乗ることで流されてしまうのであれば、流れから外れれば別の流れ(沖から岸に向かう流れ)に乗ることができます。
・岸にいる人に流されたことをアピール
・絶対にサーフボードから離れない
・無理に後ろ(岸)に戻ろうとしない
・横に向かって(ビーチと平行に)泳ぐ
水の流れを知ろう。無理に抵抗するのはやめて効果的に対処しよう
恐怖④クローズ
たらこ君台風の日って、いい波が入るっていうよね!今日は台風が直撃だから、サーフィン日和だね!
ベテランさん確かにサーファーの中には、大きい波を求めて台風の中でサーフィンをする人もおる。やけど、本当のいい波の狙い目は直撃の時ではない。荒れとる海は危険やから初心者にはおすすめせえへんで。
台風が近づくと波は力強くサイズも大きくなり、とてもサーフィンしやすい波が立つ
台風の時、波良い説
確かに台風が近づくと波が良い場合が多いです。
しかし、それは
台風が近づいている最中、または過ぎ去った後の話。決して台風直撃の時がコンディションが良いわけではありません。
台風が直撃する数日前や過ぎ去った数日後は、波のサイズが大きく、形の綺麗な、サーフィンしやすい波が立つ傾向にあります。
・台風直撃の前後、数日間
→良い場合がある。
・直撃時
→大きすぎる波で状態は良くない。とても危険。
クローズとは
台風が直撃している場合、波は大きく、力も強く、形も悪いといったコンディションになります。また、沖には出にくく、沖に出れば岸に戻りにくいといった、とても危険な状態です。
このような波が大きすぎて沖に向かうことすらできない、サーフィン不可能な危険な状態を”ビーチを閉じる”という意味合いで”クローズ”といいます。
クローズ
波が大きすぎて、サーフィンが不可能な状態。とても危険なので近づいてはいけない。
YouTuberなどの動画配信にて、プロサーファーがクローズの海に挑戦する動画がアップされることも、しばしばあります。初心者をはじめサーファーとして命の危険を伴う行為ですので絶対に真似してはいけません。
狙うなら台風直撃前後!クローズになった海には近づかない
恐怖⑤カツオノエボシ
たらこ君夏はウェットスーツにお金かかるし無くてもいいよね?
ベテランさん夏こそウェットスーツを着たほうがええんとちゃうか?エボシにやられても知らんで?
夏になり水温が暖かくなると、海中に増えるのがクラゲ
日本でみられるクラゲの種類
日本の海でみられるクラゲは約5種類。
中には毒をもつクラゲもいます。
・ミズクラゲ(毒非常に弱い)
・アカクラゲ(毒弱い)
・カツオノエボシ(毒強い)
北海道限定
・アンドンクラゲ(毒弱い)
沖縄限定
・ハブクラゲ(毒強い)
中でも気をつけたいのが、夏の海に生息するカツオノエボシと沖縄の海に生息するハブクラゲです。彼らの毒に刺されると、激痛を感じ、中にはアナフィラキシーショックという死に繋がるショックをおこす人もいます。
気をつけるべきクラゲ
・カツオノエボシ
→国内の夏の海に生息。痺れるような痛みと強い毒があることか、らサーファー達から”電気クラゲ”の名称で恐れられている。他のクラゲと違い、特徴的な青色の触手を持つ。
・ハブクラゲ
→沖縄の海に生息。7〜8本の長い触手が特徴のクラゲ。死に至らしめる猛毒を持つので刺されないよう対策が必要。針は短いため、肌を露出しなければ防げるが、万が一刺されたら触手がついた箇所に酢をかけることで、触手から発射される毒針の体内への侵入を防げる。沖縄県のビーチにはには酢箱が設置されていて、対策されているので海に入る観光客の方は要チェック!
クラゲ防止グッズ
・ウェットスーツ
→肌の露出をさけることで、カツオノエボシ、ハブクラゲ両方に効果的。
・ラッシュガード
→ウェットスーツと比べると万全ではないが、肌の露出を避けることができる。リーズナブルに手に入るので、必ず身につけよう。
・クラゲ防止用日焼け止め
→日焼け止めの効果と共にクラゲが嫌がる成分配合の日焼け止め。ウェットスーツ、ラッシュガードと合わせて対策しよう。
・酢
→ハブクラゲに万が一刺されたときに、刺された箇所にかけよう。毒針が体内に入るのを食い止めれます。沖縄旅行者必須!
safesea(セーフシー) SAFESEA 日焼け止め SPF50+
日焼け止めとしては勿論、クラゲが嫌がる成分を含んでいるためクラゲとの接触防止として有効です。僕も愛用していて、今までクラゲに刺されたことはありません。意外なことに香りもお気に入りの日焼け止めです。
危険な生物も知ることで、対策可能!もしもの時に備えよう
恐怖⑥サーファーズイヤー
たらこ君サーフィンって真冬もするんでしょ?寒さ対策はウェットスーツで対応することは聞いたけど、他にも気をつけることある?
ベテランさん冬のサーフィンで怖いのは、寒さもそうやけど、サーファーズイヤーっていう病気や。
サーフィン用品も買いたいけれど、健康にも気を使おう
サーファーズイヤーって?
冬のサーフィンで冷たい水が耳に入ってくると、身体はそれを防ごうと耳の骨を増殖させて骨の壁を作ります。この壁が作られたことで、音が聞こえなくなってしまう病気をサーファーズイヤー(外耳道外骨腫)といいます。
治療はできる?
サーファーズイヤーは、一度壁ができてしまうと、放っておいても元には戻らない。そのため治療として、手術が必要です。局所麻酔で両耳で1〜2時間かかる手術となります。公的保険の3割自己負担で片耳約26000円の費用がかかります。
局所麻酔
→意識はある状態での手術
時間
→両耳で約1〜2時間
金額
→公的保険自己負担、片耳約26000円
対策は?
サーファーズイヤーにならないためには、耳に冷たい水が入らないように物理的に予防する必要があります。そのため、サーフショップでは、サーファーズイヤー予防の“耳栓”が売っています。
初心者リーマンくん耳栓しながらサーフィンするなんて、周りの音も聞こえないし不便じゃない?
と言う方もいるかもしれませんが
サーファーズイヤー防止用の耳栓なので、耳の中に冷水が侵入することは防ぎますが、音は聞こえる設計になっています。
CREATURESサーファーズイヤー耳栓,イヤープラグ●SurfEars 3.0
様々な耳の穴に対応出来るよう、変換プラグが付属されています。外の音も遮られること無く、安全に快適に冬のサーフィンを楽しむことが出来ます。
とても便利な商品ですが、高い価格設定になっているため、購入が後回しにされがち。しかし、手術費用を考えると耳栓を買うのは賢明な投資と言えるでしょう。
びる診療所サーファーへのプレゼントにもピッタリなので要チェック!
健康を後回しにせず、事前に対策しよう!
恐怖⑦ナザレ
たらこ君ベテランさんでも、怖いと思うような波ってあるの?
ベテランさん今まで数ある国で波に乗ってきたけど、やっぱり命の危険を感じるのはナザレやなあ。
サーファーの憧れと恐怖を合わせ持つ大波ナザレ
ナザレとは
ポルトガルにある、大西洋の漁師町の名称です。サーファーにとってはビッグウェーブの代名詞として有名なサーフスポットです。そこでの波はあまりの大きさであり、サーファーたちは命がけでサーフィンに挑みます。
2020年10月下旬
ナザレに歴史的大波が押し寄せました。この波に挑戦した数多くのサーファーたちが、ギネス記録に載る程の大波に挑戦しています。
挑戦しようとしているのは世界のプロだけじゃない?
日本では、サーフィンYouTuberである『ドル君』がナザレ挑戦に向けて修行を開始しています。今後、実際に現地にて大波を目の当たりにし、本番に向けて練習を重ねるようです。命がけの挑戦がドキュメンタリーとして、YouTubeにて視聴可能。
いつかナザレに乗るために
ここまでで
初心者リーマンくん僕ももっと上手くなってナザレに挑戦したい!
と言う方もいるかもしれません。
そんな方こそ、基本を大切に練習を重ねましょう。自分が今できること、今の課題一つ一つに取り組むことで初めて大きな挑戦の扉に手をかけることができます。
サーファーがたちが怖がる大波を知って、練習を重ねよう
まとめ
今回は、サーファーたちが怯える7つの恐怖の全貌と対策についてお話ししました。
・恐怖①ローカル
サーフィンのルールを知って、信頼できる人とともにトラブルを避けよう
・恐怖②クラッシュ
形ある物いつかは壊れる。でも、その後の処置方法を知っていればまだまだ使える
・サーフショップに持って行く
・小さい傷(爪に引っかからない程度)ならリペアテープを使おう
・恐怖③カレント
水の流れに逆らうのでは無く、対策を学んで海に行こう
リップカレント(離岸流)
→岸から沖に向かっての水の流れ
・周りの人に流されていることをアピール
・横に向かって(ビーチと平行に)泳ぐ
・サーフボードから離れない
・恐怖④クローズ
台風のときに波が大きすぎてサーフィンができないなら、海に近づかない
台風でいいな波(台風スウェル)を狙うなら、直撃の前後の数日間がおすすめ
・恐怖⑤カツオノエボシ
クラゲの中には毒があるものもいる、対処法を学んで安全に
カツオノエボシ
→青い触手をもつ電気クラゲ。刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともある。
ハブクラゲ
→沖縄に生息する、7〜8本の長い触手が目印。刺されると市に至ることも。触手がついた箇所に酢をかけると毒を抑えれる。
・ウェットスーツやラッシュガード
→肌の露出を避けよう、できればウェットスーツが望ましい。リーズナブルなものはラッシュガード
・クラゲ防止用日焼け止め
→肌の露出を避けるのがベスト!併用して使うことで効果的!
・酢
→沖縄に生息するハブクラゲに刺された箇所にかけることで毒が防げる。沖縄旅行には必須!
safesea(セーフシー) SAFESEA 日焼け止め SPF50+
日焼け止めとしては勿論、クラゲが嫌がる成分を含んでいるためクラゲとの接触防止として有効です。僕も愛用していて、今までクラゲに刺されたことはありません。意外なことに香りもお気に入りの日焼け止めです。
・恐怖⑥サーファーズイヤー
健康を後回しにせず、万が一に備えて対策しよう
サーファーズイヤー
→冷水が耳に入らないように、耳の骨が進化して壁を作ることで音が聞こえなくなる状態。手術を受けなければ治らない!
CREATURESサーファーズイヤー耳栓,イヤープラグ●SurfEars 3.0
様々な耳の穴に対応出来るよう、変換プラグが付属されています。外の音も遮られること無く、安全に快適に冬のサーフィンを楽しむことが出来ます。
・恐怖⑦ナザレ
サーファーが憧れ、恐れられる大波を知って、上達に励もう
ナザレ
→ポルトガルにあるビッグウェーブで有名なサーフスポット。全てのサーファーの憧れでもあるが、あまりの波の大きさなので命がけの挑戦となることも。
サーファーの恐れる危険を知ることで、夏に備えて対策しよう
怖いという気持ちは、そのことについての十分な知識が不足している”わからない状態”が”怖さ”に繋がります。情報を収集し、知識をつけて、怖さに対抗する力を身に着けましょう!
人生は、冒険だ。今日も健康に。
では、また!